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Radio SALAAM SHALOM

イギリス、ブリストルに“Radio SALAAM SHALOM”という夢みたいな(!)ネットラジオ局があるそうです。
今朝、NHK BSで放送していたのですが、びっくりすると同時にすごく感動して鳥肌が立ち、涙が出そうになりました。

“Radio SALAAM SHALOM”はロンドン生まれのユダヤ人とパキスタン移民のイスラム教徒が、たまたま出会って意気投合し、立ち上げたラジオ局です。
50人余りのボランティアDJが、ユダヤ人とイスラム教徒の立場を超えて、お互い自由に話し、質問し、答え、理解し合っている・・・今まで言葉にできなかった、聞けなかったことを聞き、本音で話しあうので人気が急上昇!したそうです。

ユダヤ人とイスラム教徒といえば、水と油以上に仲が悪い印象です。
イスラエル建国以来のパレスチナ問題でわかるように、ずーっと戦っていますし、今でも戦い続けていますから。

ユダヤ人には長い間の迫害の歴史がありますし、イスラム教徒は特に911の同時多発テロ以来、世の中から孤立させられているのも事実です。
そんな両者が、話し合うことの重要性を見つけ、お互いに理解し合う姿は本当に素敵でした。

ラジオ局のスタッフは、仕事を離れても一緒にお食事をする会を設けて色々な話をし、
今では、ラジオ局のスタッフだけではなく、一般の市民が参加できるイベントも開催、
それぞれの文化を知り、尊重しています。参加者はみんな楽しんでて、いい顔してました。 

『話せば理解できることはたくさんある。世の中の不幸なことは、だいたい話し合いがないから起こっていることなのだ。』
とラジオ局のスタッフは言っていました。

このラジオ局が、イスラエルでもイスラム教国でもないイギリスにあることは、このような相互理解の環境を作るのに少し簡単だったかも知れません。
でも、どこに住んでいても、人間の本質はそんなに悪いものじゃないと思うし、お互いを理解して、助け合って生きていくべきです。

“SALAAM”と“SHALOM”は『平和』を表すアラビア語とヘブライ語です。
このラジオでこの簡単な2つの言葉を聞いて、いつも『平和』を思い出して欲しいそうです。

わたくしは今まで、お仕事やプライベートでたくさんの国に行きました。
20年前にイスラエルに行ったことがあります。予想に反して、街並みはきれいで若い子も今どき(当時!)機関銃を持った兵士が町中にいっぱいいる以外は、普通にヨーロッパに似た美しく平和な国に見えました。
イスラム教国も何カ国か行きました。最近はそうでもなくなりましたが、お酒を飲むのが大変!(飛行機でお酒は出ないし、レストランでもお酒を扱っていない場合が多い)なこと以外に困ることはないし、お祈りの時間にモスクから流れているコーランの響きに神妙な気持ちになったりもします。

それぞれの民族や宗教によって、色々な事情はあるでしょう。
でも、平和がなければ、民族も宗教もだめになっちゃいます。
平和(と言われる)な日本に生まれ育ってしあわせですね。
だから、そろそろ平和じゃなくて困っている人のことも考えてみましょう!
なにか、お手伝いできることはないですか?

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2008年07月17日 13:57に投稿されたエントリーのページです。

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