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チベット問題

北京オリンピックを前に、チベット問題が浮上しています。
テレビや新聞で毎日報道されています。

ロンドンやパリでは聖火リレーが普通に出来ない状態だし、これからアメリカなのでこちらも大変でしょう。

日本では長野をリレーしますが、オリンピックは神聖なものだし、聖火リレーも神聖なもののはずなので、きちんとできたらいいと思います。
わたくし個人的には、チベットはチベットであって、中国ではないと思います。
チベットの自由は世界中が訴えるべき。
日本で聖火リレーをする際も、せめて『FREE TIBET』のステッカーを貼って走るとか、しっかりアピールして欲しいと望んでおります。

日本人の多くは、今までチベットの問題をあまり知らなかったのではないでしょうか?
そういうわたくしも、歴史や背景など詳しい事を知っているわけではありません。

いつだったか、ダライ・ラマ14世の写真か映像を見てなぜかすごく共感を得て、すぐにファンになりました。
そして、何年か前に断食道場に行く時「もしかしたらちょっとつらいかも知れないし、心を落ち着けるためには・・・」と選んで持って行った本が『ダライ・ラマ自伝』でした。
難しい事が書いてあるのかと思って読んだのですが、いい意味で期待を裏切られました。
ダライ・ラマ誕生の方法からはじまり、小さい頃のいたずらの話や、宗教とは相反すると考えられる科学にも興味があり、自らが実験に参加する事等、とっても偉い人なのに、普通以上に普通で好奇心旺盛ですてきななおじさまなんですね。

ダライ・ラマ14世は、1959年に80,000人のチベット人とともにインドに亡命しましたが、
もうすぐ50年、そんなに長い間祖国に帰れず、その間に中国はどんどんチベットの地に入っています。

無知なわたくし、それでもチベットはひとつの国であると思っていました。
新聞報道等で、『中国チベット自治区』と書いてあるのが、今更ながら信じられません。

ダライ・ラマ14世とチベットの人がもとめていることは、中国の侵略から解放する事ではなく、チベット独自の仏教文化の教えを守ること、チベット人がチベットの地でチベット人らしく暮らす事です。

世界中に、いろいろな問題があって、チベット問題もそのひとつで、たまたま今年のオリンピックが北京で開催されるから、今チベットがクローズアップされていますが、できれば、ひとつひとつ解決して欲しいと思います。
ユダヤとパレスチナの問題も、根深く、そう簡単に解決出来るものではないと思います。
そもそも解決ってなんだろう?とも思います。

いままで、人間は長い歴史の中、戦いを繰り返してきました。
戦争は良くないとわかっていても、毎日地球のどこかで戦いがあります。

ずいぶん前の事ですが、『世界ふしぎ発見!』でマハトマ・ガンジーの生涯をレポートした時も思いました。
『非暴力』
大切な事です。本当は簡単な事だと思います。
だって、暴力は双方共に痛いですから。暴力は使わない方がいいでしょ。

ダライ・ラマ14世は、こんな時も怒りません。
怒ったら、相手も怒るからだそうです。

なかなか出来る事じゃありませんが、こんな素敵な人が幸せになれるようお祈りします。

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2008年04月09日 18:36に投稿されたエントリーのページです。

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